29:名無しNIPPER[sage]
2018/08/15(水) 12:16:15.95 ID:TejnHRCr0
つぐみ「あ、鳴き声もちょっと蘭ちゃんっぽい……」
モカ「だねぇ」
つぐみ「構ってほしいけどそれを察してほしくない時の蘭ちゃんの声に似てる気がするね」
蘭「…………」
蘭(つぐみまであたしのことをそんな風に思っていたんだ)
蘭(……いや、心当たりがない訳じゃないんだけど)
モカ「じゃあ呼べば来てくれるかな? おーい、蘭ー、こっちおいで〜」
つぐみ「さ、流石に蘭ちゃんの名前呼ぶのは……」
蘭「にゃ……」
蘭(色々と思うところはある。けれど、まぁ、いいや)
蘭(なんとなくだけど、2人が一緒にいてあたしがこうして1人でいるのにはそこはかとない寂しさを感じていた)
蘭(いつも通りならそんな風に呼ばれたって近寄ることなんてしないけど、今のあたしは猫だ)
蘭(たまには思うように、気ままに動いたっていいだろう)
蘭(塀からサッとアスファルトに降り、あたしは2人の足元まで歩いて行く)
つぐみ「わ、本当に来ちゃった」
モカ「おー蘭よ、そんなに寂しかったんだねぇ……」
蘭「……うにゃ」
蘭(別に、という意味で短く鳴いてみる)
つぐみ「……今の、すごく蘭ちゃんっぽいね」
モカ「蘭だったら絶対に『別に』って言ってたよね、今」
蘭「…………」
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