46:名無しNIPPER
2018/08/12(日) 00:00:53.83 ID:w6V3e5/y0
「ほたるちゃんに仕事がないなんて」
「そんなことは……ほら、私はまだまだ新人だし」
「やっぱり……その。あのプロデューサーが良くないんじゃないのかな」
遠慮がちに、でも今度はうっかりではなく、しっかりと千鶴ちゃんが言った。
それでも、口にしてから後悔したのか「こんなこと、言いたくないけど」と、小さく千鶴ちゃんは付け加えてくれた。
千鶴ちゃんは私のことを心配してくれてるのだ。だからそんなことを言ってくれる。
気持ちは嬉しいけど、そうじゃないのだ。
「……違うの……その……」
「ほたるちゃん?」
「私が……良くないみたいで……」
「ほたるちゃんのなにが良くないの」
裕美ちゃんも身を乗り出してくる。
「ほら、私って、一緒にいると悪いことが良く起きるでしょ?」
「そんなことないって」
「今までも仕事現場で、変なことが良く起きて……悪いうわさが多くて、だから私を使えないってプロデューサーさんのメールで見て……」
「……まさか、プロデューサーがそのメールをほたるちゃんに見せたの」
裕美ちゃんの眼光が鋭くなった。気のせいではない。明らかに裕美ちゃんは怒っていた。
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