35:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:40:17.54 ID:S8sM1lda0
心配する素振りすらなくて。
(どんな声が返ってくると思ってたんだろう、私は)
「今日は特に連絡しなくていいって言ってただろ」
「いえ……ただ、プロデューサーさんからたくさん連絡が入っていたので、一応」
「状況が分からなかったからな。それにたくさんじゃないだろ」
「そうなんですか……でも七件はたくさんだと思いますけど……」
「七件も送ってない」
「送ってましたけど。電話とメッセージで」
「メッセージは五件だし一つは……ああ、どうでもいいだろ。自主レッスンが終わったって報告だろ」
「はい――」と、答えてから私は首を傾げた。
「あの、なんで自主レッスンのこと、知ってるんですか?」
「どうでもいいだろ」
ちょっとの間の後、プロデューサーさんはそっけなく言った。
そうかもしれないけど、知っているのは不自然だ。会社の外に居るのだし、誰かから連絡を受けなければわからないはずだ。
関ちゃんプロデューサーだろうか。それとも、
「ちひろんさんですか」
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