34:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:39:28.07 ID:S8sM1lda0
それから少しレッスンをした私は、一人更衣室にむかった。
とても清潔に保たれていて、なんだか落ち着かない更衣室だった。着替えてからスマホの着信を確認して、驚いた。
一瞬、迷惑メッセージでも送られてきたのか思ってしまった。
メッセージが五件、着信が二件。
全部、プロデューサーからだった。
最初のメッセージは、裕美ちゃんに見せてもらったのとほぼ同じ、レッスンの中止を知らせるもの。
残りは全て、私の反応がないことを訝しって送ってきたものだ。
きっと、着信も同じ目的だったのだろう。
後から文句を言われるのを嫌って、伝わっているか気になっていたのか。
(それとも、私の心配をして?)
今日はプロデューサーは仕事で事務所におらず、レッスンが終わったなら勝手に帰っていいと言われていた。でも、ここまで連絡をくれたのならば、こちらからも折り返し連絡をしておいた方がいいだろう。
私は通話ボタンを押した。
着信音の後、プロデューサーが電話に出る。
「ほたるか、どうした」
返ってきた声は余りに平坦で、私は少し失望した。
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