20:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:11:13.81 ID:S8sM1lda0
「噂だけなら、耳にしたことがあります」
誤魔化すかと思ったけど、ちひろさんは誤魔化さなかった。
「なら、私がいたらご迷惑になるかもしれないです」
「でもほたるちゃんは、アイドルをやりたいんですよね?」
「それは……」
「それなら、私たちは全力でサポートします。かぼちゃの馬車は準備できませんけど、自分の足で歩こうとする子達を見守ること。
それが私の役目ですから」
その笑みは、ちひろさんの言葉通りの笑みだった。
強制はしない、選択は私にあって、どちらを選んでも、決して責めない。その優しさに胸が熱くなって。
「……はい」
と、私は小さく頷いた。
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