19:名無しNIPPER
2018/08/11(土) 23:09:59.96 ID:S8sM1lda0
そんなことを考えているうちに、案内は終わっていた。
「じゃあ、詳しいスケジュールは今度来た時に、プロデューサーさんと決めましょう。他になにか質問は?」
「……どうしてプロデューサーさんは、お酒なんか飲んでたんですか」
怖かったけど、聞かずにはいられなかった。
ちひろさんは虚をつかれたようだったけど、それから柔らかに微笑んだ。
「お酒が好きなんですよ」
「お酒が好きだからって、あんな時にまで飲むなんて。やっぱり私の担当が嫌で――」
「そんなことはないです」ちひろさんは、言葉を選ぶように視線を彷徨わせた。
「お酒が好き、って言い方は良くないですね。お酒を飲んじゃうんです。プロデューサーさんは。駄目だって分かってても、どうしても止められないときがあって、それが運悪く今日だったんです。だから、ほたるちゃんのせいじゃないんですよ。そもそもプロデューサーさんは、ほたるちゃんのことそんなに知らないですし」
「でも、ちひろさんは知ってるんですよね」
そうフォローしてくれているのは、ちひろさんも噂を知っているから。
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