ティオナ「アルゴノゥト君……食べていい?」ベル「ダ、ダメですよっ!!」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/08/11(土) 22:45:38.00 ID:6RuttCED0
ベル「僕はっ! アイズさん! 貴女だけをっ!」
なんとか理性を保ち、深呼吸。
僕は考える。起死回生の一手。
もう時間がない。手段もない。
敵はLv.6の第一級冒険者。階層主並みの強敵。
レベル差は歴然。正攻法では倒せない。
考えろ。否、考えてる暇などない。行動しろ。
じゃないと負ける。誰が? 僕が? 畜生ッ!!
ベル「これしか、ないのかよっ!?」
唯一閃いた、拘束から逃れる方法。
それは誰の目から見ても、邪法の極み。
正気の沙汰ではない。もとより正気ではない。
ゴォーン、ゴォーンと響く、大鐘楼の鐘の音。
チャージは既に完了している。満タンだ。
あとは、解放するだけ。しかし、躊躇う。
逡巡してしまう。他に何か手はないのか。
ティオナ「アルゴノゥト君……食べていい?」
ベル「ダ、ダメですよっ!!」
ティオナ「むぅ……ダメなの?」
全然ダメじゃない。いや、ダメだ。絶対に。
本当に? ダメなのか? なんで? どうして!?
どうしてこんなに可愛いのにっ! 僕はっ!?
いけない! 自己正当化は危険だ。落ち着け。
考えるな。考えちゃダメだ。墓穴を掘る。
理屈なんて存在しない。理屈こそ真の敵。
何故ならば、ティオナさんが可愛いから。
可愛いから、全てが罷り通る。それが理屈だ。
可愛いは正義。フリュネは悪。簡単なことだ。
ティオナさんは天使。フリュネはヒキガエル。
ティオナさんならば何をしても正当化される。
フリュネとはそこが違う。全然違うんだっ!!
要するに、可愛いティオナさんは無敵だった。
だから、僕はもう……考えることを、やめた。
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