29: ◆TOYOUsnVr.[saga]
2018/08/10(金) 00:16:23.32 ID:OipDTOFK0
○
約束の時刻から五分遅れで私は美容院に到着した。
入り口であるガラス張りのドアには『勝手ながら、本日休業とさせていただきます』という貼り紙がしてある。
もしかしなくても、私一人のために今日お店を閉めたようだった。
本当ににこれでいいのだろうか。
ドアに手をかけ、ゆっくりと押す。
取り付けられたベルがからんころんという音を響かせるのとほぼ同時に、お店の奥から声が飛んできた。
「凛ちゃーん!!」
ああ、もう。
変わらないなぁ。
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