巌窟王「これは、嘘で世界を変える物語だ」 アンジー「あなたの名前は――」
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「んじゃあ後はカルデアに任せるにゃー」「あ……イベント終了?」
◆SxyAboWqdc
[saga]
2019/07/22(月) 21:56:26.35 ID:FJhmeAfn0
巌窟王「……」
巌窟王「アンジー。俺は貴様への第一印象が最悪だった」
アンジー「……」
巌窟王「嫌いな知り合いに似ていてな……いや、あのころの貴様はそれより酷かった。何もかもが『神様の言う通り』なのだからな」
巌窟王「自分の意思がどこにもない」
アンジー「今は?」
巌窟王「もう何回も言ったはずだぞ。今の貴様は俺のマスターとして相応しい」
巌窟王「お前はお前の意思で怒れる。泣ける。憎悪できる。直近だと主にその対象は最原だったが」
最原「……お腹痛い」ズーン
茶柱「黙ってください」シーッ
巌窟王「アンジー。どこまで行ってもサーヴァントは『使い魔』だ。マスターに意思が無ければ始まらない」
巌窟王「ましてや、本来なら聖杯戦争を戦い抜くのが主な仕事だぞ。『願い』も持たない人形には務まらない」
巌窟王「……ああ、違う。そうじゃない。今の言い方は遠回しすぎた」
アンジー「……?」
巌窟王「意思を持て。願いを持て。貴様には才能があるのだから、それだけで世界は美しく色付く」
巌窟王「俺が俺の進路で復讐を推したのは……貴様が心の底ではそれを望んでいると思ったからだ」
アンジー「……ちが……うよ……!」
巌窟王「なに?」
アンジー「アンジーは……アンジーはね……お前の意思を汲みたかった……!」
巌窟王「……」
アンジー「お前が何者だとかはもう本当にどうでもよくって! アンジーは! アンジーの意思で! お前と一緒に!」
アンジー「別れがすぐそこだったから、同じ道を歩んでいたかったんだよ!」
アンジー「だって今まで楽しかったんだもん! だから、これからだって楽しくしたいんだよ!」
アンジー「一緒が……楽しいってアンジーが……」ズビッ
アンジー「それがアンジーの『願い』だったから!」
巌窟王「……」
巌窟王(俺が見たかったもの。俺が作りたかったもの。今、それが目の前にある)
巌窟王(俺は夜長アンジーが心底何かを願う姿を見たかった)
巌窟王「……そろそろだな。充分だろう」ゴオッ
アンジー「ッ!」
巌窟王「お別れだ。アンジー」
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