20: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:08:30.34 ID:seikrJsf0
茜「……靴?」
茜「窓際に靴?」
茜「なんでこんなところに脱いである靴が置いてあるんでしょうか?」
21: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:12:44.54 ID:seikrJsf0
――――ゾクリ、と。
背筋を昇るように、鋭い悪寒が極めて鋭敏な煌めきを示した。
悪い予感がした。何か、よくないことが起こるような――否、もう既に、起こっているような……。
カーテンは風になびいて揺れている。窓から流れ込むぬるい風が、茜の頬を撫でる。
22:名無しNIPPER[sage]
2018/08/06(月) 23:14:13.41 ID:uKPmFmCQo
こういうのを待ってた
23:名無しNIPPER[sage]
2018/08/06(月) 23:16:03.66 ID:QwrhUvvFo
待ってないよ
ドッキリでもかなしくなる
24: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:16:16.68 ID:seikrJsf0
茜「ぷ……」
体が凍る。足が留まる。肉体が拒絶する。
――ソレを見るのを、躊躇う。
25:名無しNIPPER[sage]
2018/08/06(月) 23:16:47.77 ID:a3fTtMFr0
>>23
じゃあ読まなきゃいいんじゃない?
26: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:22:53.21 ID:seikrJsf0
茜「……っ!」
だが動かす。無理に見る。見たかった。
それは強いて言えば、想像の最悪の結果の予防策を作るために動いたとか、嘘だと思って動いただとか、そういった善意ある行動ではなかった。むしろ逆の行為だった。
好奇心。見てしまいたいという人間が自身をシメコロスに当たって最も純粋で純朴で、最悪な感情だった。
27: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:30:00.65 ID:seikrJsf0
――――そこには、グチャグチャになった何かが、空から落っこちていた。
28: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:31:23.25 ID:seikrJsf0
思わず目を離した。
窓を閉めた。
カーテンが巻き込まれた。
激しく閉めた。
激しい音がした。
29: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:33:40.17 ID:seikrJsf0
茜「ハッ――――ハ―――ァ……ァッ……」
吐く。
吸っているのかすらわからない。
吐く。
30: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:37:50.11 ID:seikrJsf0
茜「ァ……ッ……ハ……ハァ……――ァ……」
なんとか視界が保つ。
意識は霞が掛かったように白濁。
現実は霧が掛かったように混濁。
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