10: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 22:41:09.11 ID:seikrJsf0
P(どっ……どうする俺!? なんていうか……後には引けない感じ! このままだと美優さん、何をしでかすかわかったもんじゃ……)
P(し……しかもやべぇ! まだ色々ギミックを用意したままだ! このまま俺がネタバラシしなかったら、美優さんは気付いてしまうんじゃないだろうか……そうなったら、マジでもうどうしようもなくやばいッ!)
美優「Pさんの……卓上……手紙……?」
11: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 22:43:56.38 ID:seikrJsf0
美優「読む……読みましょう……」
P「……み、みy」
美優「……」ナミダドバー
12: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 22:48:39.51 ID:seikrJsf0
手紙を抱きかかえるようにして俯く。涙は下る。もう、他の人間は遺書を読むことは出来ないのではないだろうか……涙で滲んでしまって、文字が歪んでいる。
けど、それでいいような気もした。
Pさんは疲れていたのだろう。それが何かはわからない。けれど、何かに対して疲れを感じていたことは確かだ。それが自分かもしれないと思うと……美優は頬の熱を抑えられなかった。
寒風を割いて涙が落ちる。跳ねる宝石のように煌めいて――砕けた。
13: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 22:49:38.58 ID:seikrJsf0
P「あの、すいません……」
美優「……はい?」
P「ごめんなさい。死んでません……」
14: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 22:52:14.78 ID:seikrJsf0
美優「だ、だって……体だって冷たくて……」
P「この部屋の冷房、20℃まで下がってますし服の中に保冷剤詰めてます……美優さんが触るであろう左手は重点的に冷たくしたんですけど、後から考えると天井のロープが揺れてるのに体が冷たいのは、時間のつじつまがあっていませんね……」
美優「い、遺書……」
15: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 22:55:45.40 ID:seikrJsf0
美優「カメラはありますか?」
P「いえ、企画立案並びに演者は俺だけです」
美優「……」
16: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:01:03.04 ID:seikrJsf0
美優「良かった……良かったです……Pさん、いなくなっちゃうのかと……」
P「いやー20代で死ぬのは勿体ないですよ」
美優「そう……そうですね……ふふ……」
17: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:03:51.02 ID:seikrJsf0
P「なんかめっちゃ迫られて怖かったけど週末に美優さんの洋服を見に行くことで手打ちになったぞ!」
P「さっきのは流石にやりすぎだったな!」
P「次はもうちょっと柔らかいドッキリにするぞ!」
18:名無しNIPPER
2018/08/06(月) 23:04:39.09 ID:6+ORLuTg0
いいぞぉ
19: ◆V1gN/9sbLo
2018/08/06(月) 23:06:13.81 ID:seikrJsf0
茜「おはようございまーす!」
茜「おや、誰もいませんね!?」
茜「Pが席を外すなんて珍しいですね!」
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