【安価】女子高生「夢から覚めたら見知らぬ場所にいた」
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10: ◆QfuQVLUstziF[saga]
2018/08/06(月) 16:12:26.42 ID:jY2yg+ZcO
ー修道院の屋根・夜ー

なすび「殿下はあの女にお熱だし、肝心の野菜男子は思うように集まらなねぇし、気に食わないことばかりだ」

七海「なすびさん、そこにいるんですか?」

なすび「ああ? 女、貴様どうやってここまで登ってきたんだ。10mはあるぞ」

七海「気合い、ですよ! 気合いがあれば、大抵の困難は乗り越えられるんです!」

なすび「ハッ……イカれてるのか? ご苦労なことだ、そこは評価してやる。けどよ、貴様と仲良くやったりはしねぇぞ」

なすび「むしろ逆。貴様が俺らの大将に妙な真似しないか、監視させてもらうからな」

七海「昼間の件、本当に申し訳ございませんでした。配慮が足らなくて、不快な思いをさせてしまって……」

なすび「この修道院な、俺もいたんだよ」

七海「え?」

なすび「キャベツみたいに僧侶やってたわけじゃねぇけどよ。トマトと一緒に、朝も昼も夜も身を粉にして働いてた」

働かなきゃ、叩き出されるからな。

そう、なすびさんはつけ加えた。

なすび「孤児ってのは便利なモンでよ。どれだけ酷い扱いを受けても、我が子のため殴り込む親が誰もいねぇんだ」

なすび「味方はどこにもいなかった。レッドキャベツ司教も、権力に靡く最低な奴だった。それでも俺とトマトは、働き続けたんだ。いつか、2人で日の目を見るために」

七海(なすびさん……)


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