37:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 19:34:45.67 ID:9sBmy8QR0
椿「……」
P「椿、こっちこっち」
椿「え、あ、はいっ」
呼ばれた先には、番組のディレクターさんがいた。
ご挨拶をして、今度、箱番組をさせてもらう旨を話して。
ブース越しに藍子ちゃんの動きのいいところを幾つか教えてもらって。
番組進行に関してのアドバイスも貰ったりした。
「……そんな感じかな? まぁ最初は無理しなくていいから、構成やADに教わりながら、落ち着いて進めればいいと思うよ。大切なことをこぼさなければきっと大丈夫」
椿「はいっ。ありがとうございます」
「それにしても江上さん、プロデューサーくんの話の通りだね」
椿「? えっと……?」
「この間の会議、僕もいたんだけどね。彼が君のことを熱弁していてね。笑顔がいい、写真映えもする。でもそれら以上に、持っている雰囲気とか佇まいが魅力的な娘なんです、って」
思わずプロデューサーさんの顔を見る。
彼は知らんぷり、のように目をそらす。
「きっと最初のうちはミスもすると思うんですけど、きっと慣れてきたら話すことも、リスナーの心を掴むこともできる、優しいけど頼もしい子なんです、って」
椿「……そんな話を、してたんですか?」
P「ま、少しだけね」
よくある会議での一幕、なのかもしれないけど。
担当アイドルを頑張ってプッシュしていただけ、なのかもしれないけど。
でも、そういう話をプロデューサーさんがしてくれていた、という事実が。
それを知れるのが、なんだかとっても幸せ。
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