21:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 19:11:07.91 ID:9sBmy8QR0
改めて資料に視線を落とす。
内容未定とは思えないボリュームたっぷりの企画書。
こういうのも、しっかり詰めていくものなんだ。
椿「……あの、とっても嬉しいんですけど、……その、私で大丈夫なんですか?」
P「もちろん。そう思って企画を練ってるところだよ」
椿「……」
もちろんとっても嬉しい。
でも嬉しい気持ちと同じくらい、
大丈夫かなって思いも募る。
P「椿ならきっと大丈夫。でも、やっぱり不安はあるよね」
椿「……はい」
見透かしたように言葉をくれるプロデューサー。
でも、本当にそう。
強みって何だと思う? という、
この間のプロデューサーの言葉がリフレインする。
私は何か、見つけられただろうか。
意味もなく資料をめくっては戻し、を繰り返しながら、
胃をキュッと掴まれるような気持ちを必死で払う。
P「今週末はレッスンないよね。少し時間取れるかな?」
声で我に返り、彼に視線を戻す。
P「少し見せたいものがあるから、そこでまたゆっくり話をしよう。大丈夫大丈夫」
何があるんだろう。
わからないけれど、
彼がまた私を気づかってくれていることはわかる。
私も、応えたい。
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