椿「もう一歩、そっちへ寄っていいですか?」
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20:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 19:09:51.17 ID:9sBmy8QR0



* * * * *



P「椿、今ちょっといいかな?」



別の日、昼下がり。



椿「はい、大丈夫ですよ」

P「ありがとう。……あ、写真の整理中だった?」

椿「あ、はい。ちょっと未整理のままのものがあったので」



机には最近撮った写真が広がっている。

お仕事に関するものから事務所での何気ない姿を映したもの、

果てはプライベートの一枚まで。



椿「でもこれはいつもの個人的なことですし」

P「いつものこと……だね、確かに。椿らしいというか」



思わず笑い合う。





椿「それより、お仕事のお話ですか?」

P「ああ、そうそう。一つ決まりそうでね」



プロデューサーが資料を見せてくれた。



椿「ラジオ……ですか?」

P「番組名としてはね。でも映像も配信するので姿も見える形だね」



椿はきっと、映像があった方がいろいろ映えるから。

そう言って、手元の資料をパラパラとめくって見せてくれた。



椿「すごいですね……ありがとうございます!」

P「まぁまだ枠が決まっただけだし、詰めていかなきゃいけないことはいっぱいあるんだけどね」



苦笑いしつつ話す彼。

短い箱番組で、細かな内容についてはまだこれからなのだとか。

でも立派なお仕事だし、私がやらせてもらえるなんて。

聞いただけでドキドキする。



P「で、来週また打ち合わせがあるんだけど、そこに椿も同席できないかなと思って」

椿「は、はい。わかりました……!」




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