椿「もう一歩、そっちへ寄っていいですか?」
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11:名無しNIPPER
2018/08/03(金) 18:52:35.02 ID:9sBmy8QR0



ルキトレ「悩み過ぎてもしょうがないよ。椿ちゃんステキなとこいっぱいあるんだし、そのどれかが強みとか個性になっていくと思うし。これからだよ!」

椿「うん……」



わかるような、わからないような。

首を傾げる私にでもね、とつけ加える彼女。



ルキトレ「椿ちゃんって最近けっこう体力ついてきたよね?」

椿「ん、えっと、そう……ですか?」

ルキトレ「もともと見かけによらず体力あった方だと思うけど、最近とくに。たぶん一生懸命基礎練を積み重ねてる結果だと思うんだけど」



そう言ってもらえるのは嬉しい。



ルキトレ「わたしからしたら、椿ちゃんの素敵なとこって案外そういうとこなんじゃないかなって思うけど」

椿「そういうとこ?」

ルキトレ「こつこつ積み重ねることを楽しんでできる。新しいものに興味を示せる。目の前のことを素敵なものだと信じて打ち込める。そういうとこ」



ひたいの汗をぬぐいながら、さらっと語る彼女の言葉はなんだかとっても頼もしい。



椿「そうなのかな……」

ルキトレ「そうだよ。だから信じて頑張ろうね」



でも無茶はダメだよ、と釘を刺すことも忘れない慶ちゃん。



ルキトレ「椿ちゃんはレッスンも基礎トレも、急にやりすぎちゃう時あると思うよ。このあいだだってレッスン後に走り込みしようとして、やっぱりキツかったって言ってたでしょ」

椿「うっ……それは、はい、まぁ」

ルキトレ「気持ちが入ってるのはいいけど、やりすぎて痛めたりしたら意味がないからね」

椿「はい。ごめんなさい」

ルキトレ「わかればよろしい」



先生と生徒のような会話をひとしきり交わして笑い合う。

でも実際、彼女の言葉は頼もしい。



一見すると細くて、色白で、とってもかわいい女の子。

でも今も、軽快に走っていた姿はとっても力強くて、たくましくて。

健康的な魅力というか、彼女は本当に、そういう感じにあふれている。



椿「……慶ちゃんはすごいなぁ」

ルキトレ「え、どうしたの」



驚いた様子の彼女を見て、笑ってしまう。

突然ごめんなさい。




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