2: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:17:46.94 ID:0zND7TNJ0
とある夏の日、事務所にて
モバP「…………」カタカタカタカタ
3: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:18:34.55 ID:0zND7TNJ0
P「何?」カタカタカタカタ
菜帆「なんだか忙しいみたいですね〜」
P「ああ、まあ色々とあってね……」
4: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:19:26.15 ID:0zND7TNJ0
P「結局押し切られてソファーに座らされてしまった」
菜帆「どうぞ、麦茶ですよ〜」
P「ん、ありがとう……ふぅ」
5: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:20:31.29 ID:0zND7TNJ0
菜帆「何があったんですか〜?」
P「なんか台風の直撃で施設が壊れたらしい。幸いなことに怪我人はいないっていってたけど」
菜帆「あら〜……」
6: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:21:34.23 ID:0zND7TNJ0
P「そうだよ、経理書類は定期的に出してるものだから慣れてるし、企画書のアイディアはもうまとまってるんだから後は書類のフォーマットに添わせるだけ。スケジュール調整なんか要はパズルだから思いつけば一瞬で終わるし。交通費だって過不足見つければ修正はそう時間かからないはず」
菜帆「ということは、なんとかなりそうでしょうか〜?」
P「うん、まあさっきまでみたいに焦る必要はない……はず」
7: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:22:18.32 ID:0zND7TNJ0
数時間後
P「これを送信して……よし、終わりー!」
菜帆「あ、終わりましたか〜?」
8: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:23:10.91 ID:0zND7TNJ0
P「では、いただきます」
菜帆「いただきます〜♪……う〜〜ん、美味しいです〜!」
P「甘くて美味しいな。酷使した頭に染み渡るような気がする……」
9: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:23:47.13 ID:0zND7TNJ0
P「いやいやあるって。さっきだけじゃなくて、いつでも同じアイドル達とか、仕事先のスタッフさんをすっと和ませて、場を柔らかな雰囲気にしてるし。よくそんなに気が利くなあっていつも感心してるんだよ」
菜帆「そうなんですか〜。でも、そんなに気を遣ってるつもりは、実はなかったりするんですよ〜?」
P「そうなのか?」
10: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:24:18.47 ID:0zND7TNJ0
菜帆「はい〜。たしかに、私は昔から場を和ませるのは得意な方でしたし、人見知りも全然しなかったんです」
P「初めて会った時もそんな感じだったよな……そこに可能性を感じてスカウトしたわけだけど」
菜帆「そうでしたね〜。でも、そのことを自分の持ち味だとは思ってなかったんです」
11: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:24:56.77 ID:0zND7TNJ0
菜帆「あの時、Pさんとスタッフさんたちの笑顔に囲まれて、褒められて、Pさんが自慢のアイドルだって言ってくれて。それで、みんなで美味しいものを食べてるときみたいに、私がみんなを癒してあげられるのかもしれないって気づいたんです〜」
P「そうだったのか……」
菜帆「それから、アイドルとしていっぱいレッスンを受けたり、お仕事をしていく中で、だんだんと自分の持ち味に気づけるようになって、それを活かせるようにもなったんです」
12: ◆wg.SkFcIaE[saga]
2018/08/03(金) 00:25:29.79 ID:0zND7TNJ0
菜帆「お菓子だって、作った人が美味しさを分かってなきゃですよね〜?」
P「そう言われると理屈が通っているように感じてしまう不思議」
菜帆「ささ、どうぞどうぞ〜♪」
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