24: ◆u2ReYOnfZaUs[sage]
2018/08/01(水) 01:04:10.73 ID:Ai+XpKnp0
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ミニライブの後、瑞樹のもとに大量のファンレターが届いた。
彼女を気遣うような内容が大半で、残りはアイドルになったことを咎めるような趣旨
の殴り書きだった。
アナウンサーだけでいた時から手紙は届いている。その頃はあまりにも多忙で、きちんと目を通したことはなかった。
だが、今の瑞樹はどんな内容であれ、一通一通目を通した。
そのうちのひとつが、瑞樹の心に引っかかった。
“関西親父より”
瑞樹は手紙を一度折りたたんで、もう一度開いた。
“はじめまして。私は瑞樹さんがアナウンサーとして駆け出しの頃からのファンです。
朝、瑞樹さんの声でニュースが読み上げられるのを聞くのが毎日の日課でした。
アイドルになってからは、瑞樹さんがテレビであまり見れなくなって寂しい気持ちです。 アイドルになったことに不満があるのではありません。ただ、寂しいのです。
写真集を見ました。
一作目はテレビ局やプロダクションの良心を疑いましたが、二作目からはとても良いと思 います。
アナウンサーに専念してほしいとは思いますが、私は瑞樹さんの意思を尊重します。
それでは、また。
関西親父より”
瑞樹はまず吹き出し、次に口元を手で覆い、最後にまた笑った。
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