85:名無しNIPPER[sage]
2018/12/29(土) 17:32:01.08 ID:BWF1i+bVO
「行ってきます」
誰も居ない部屋にそう呟き部屋を出る。そしてエントランスに貼ってある壁紙をチェックする。ここにはこのマンションに関するお知らせや情報が貼られている。前のアパートでは大家の手書きのメモが投函されているだけだったことに比べれば随分と分かりやすい。
「俺の隣の部屋に引っ越しか」
86:名無しNIPPER[sage]
2018/12/29(土) 17:33:49.12 ID:BWF1i+bVO
だが現実的に考えると明石さんともう一度会うことは難しいだろう。名前しか知らずに務め先も分からないのでは探しようも無い。
叶わぬ夢を見るとはこういう気分なのか。俺は初めてこんな気持ちになったのかもしれない。
そうだ、俺は今までこんな気持ちを経験したく無いから「何となく」という選択肢を選んできたんだ。「何となく」選んで失敗してもダメージが少なかったからずっとこの選択肢を選び続けてきた。
87:名無しNIPPER[sage]
2018/12/29(土) 17:35:45.49 ID:BWF1i+bVO
壁紙の前から移動しようとした時、管理室の方から大家さんの話し声が聞こえた。大家さんの大きい声によるとどうやらその引っ越してくる住人が来ているようだ。
ここの大家さんはマダムという言葉が似合う人で、趣味でこのマンションを経営しているらしい。俺とは住む世界が違う。
軽く溜息をついたあと外に出る為にエントランスを抜ける。するとその時に磨りガラスの隙間から一瞬管理室の様子が見えた。
88:名無しNIPPER[saga]
2018/12/29(土) 17:36:21.55 ID:BWF1i+bVO
『アザレア』
89:名無しNIPPER[sage]
2018/12/29(土) 19:27:44.80 ID:nINio5SCo
おつおつ
外(民間)から足りないもの鎮守府のメンバーを見た様子が良く表現されてて好きです
90: ◆6yAIjHWMyQ[saga]
2019/01/19(土) 00:10:05.80 ID:pmprOgPyO
そんなやり取りをしていると時間と車は進んでいったようで、私たちは曙のいる鎮守府に到着した。
91: ◆6yAIjHWMyQ[saga]
2019/01/19(土) 00:11:59.65 ID:pmprOgPyO
車がいかめしい正門をくぐり抜けて鎮守府の敷地内へと乗り入れる。そのまま左手に見えるガレージに向かう。正門前にいたのとは違う憲兵さんが木製のシャッターを上げる。烏山提督はハンドルを切り返して、後ろ向きに車をガレージの中へしまう。勝手を知っているような動きだった。何回か来たことがあるのかしら。
92: ◆6yAIjHWMyQ[saga]
2019/01/19(土) 00:13:14.89 ID:pmprOgPyO
一旦ここまで
質問や確認したいこと等がありましたら、どうぞ
93:名無しNIPPER[sage]
2019/01/19(土) 00:39:30.72 ID:otdB5HR/o
おつおつー
94:名無しNIPPER[sage saga]
2019/01/19(土) 00:42:01.47 ID:AA/LlWkDO
おつです
>>48からの続きでいいのかな?
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