566: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/09/24(火) 16:47:04.23 ID:140OFOwDO
「過去に私は彼女と会っています。当然ですよね、同じ鎮守府の同僚なんですから。よく島風提督に殴られた痣を泣きながら冷やしていました」
「手当てを受けさせる為に医務室に連れて行ったり、食事を分けたりもしましたね」
「そのうち私は売られ、彼女がどうなったのかは判らないままでしたが、司令官の鎮守府で見かけた時には少し驚きました」
「秋津洲さんも司令官に救われたのだと思い声をかけてみたんですが…彼女は言ったんです」
「はじめまして…と」
「それで何となく察しました、秋津洲さんは記憶を封印か、もしくは改竄しているのだと」
「それから私はあまり刺激しないように彼女とは極力接触しないようにしていました」
「島風鎮守府の出身とはっきり認識されている私が側に居ては些細なきっかけで思い出してしまうかもしれない」
「彼女にとってかつて居た、酷い目にあった鎮守府は何処か遠くで、殴った提督は別の誰かで」
「それで楽になるならそれでいいと思っていたのですが…」
司令官の鎮守府で過ごす内に秋津洲さんはそうとは忘れ自ら禁断の箱を開けに行ってしまったのだろうか
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