558: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/09/19(木) 06:14:22.70 ID:EK3j1AADO
それはほんの数秒、しかも目で確認など出来はしない。実際にはもっと短く感じるだろうと
「菊月さんはどうしてそれを…」
【同じ能力持ちだからこそそれに気付いたのでしょうね】
モニターから悲鳴が響き渡る。ついに荷電粒子砲が雪風の左腕に命中したのだ
【…っ】
富士さんは唇を噛み締めそれでもモニターから目を離そうとはしない
「富士さん…無理に見なくても…」
【いいえ、私は見届けなければならない】
決然とそう言ってモニターに向かう富士さん。だがその時雪風が祈るような手の形を取った
しかしその目は神に救いを求めるものではなく、悪魔に魂を売り渡すような憎しみに濁った目で
【うっ…】
『これは予想以上に…』
私にも判る。雪風が何かをしたのだ
そして狂ったように笑う雪風に再び荷電粒子砲の光が降り注ぎ―――
雪風はこの世から消滅した
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