473: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/06/22(土) 17:12:37.52 ID:rEPY++zDO
【行ってしまうの…?私は…私達は貴女の役には立てなかったの…?】
漣「富士…さん…」
富士さんはまるで捨てられる子供のように…いや、我が子に置いていかれる母親のように漣さんに語りかける
ぎり…と漣さんの口から歯を食い縛る音が聞こえた。そして申し訳なさそうに
漣「ごめんなさい…私は…これからどうなるにしても、どうするにしても、あの子の仇を討てなければ前に一歩も進めない…!」
「漣さん…」
漣「朝潮にも感謝してる…私達を許してくれてありがとう…助けてあげられなくてごめんなさい…」
「そんなの…そんなの私は気にしてません!」
漣さんは苦しそうな笑顔を浮かべ、再び富士さんに向き直り
漣「ありがとう…富士さん…不孝な娘でごめんなさい…私は行きます」
【漣っ!】
思わず手を伸ばした富士さんの目の前で漣さんの姿は消えた
そして程なく、映像の中の漣さんがタシュケントに襲い掛かっていた。戻ったのだ、とうとう。憎しみを癒す事は出来ないままで
「…行ってしまいましたね…結局…私にはやっぱり何も出来ない…」
【私もよ…私も大概…何が始まりの艦娘なのかしらね…】
映像の中、漣さんが取り押さえられ絶叫するのを私達はへたり込みながら、ただ見ている事しか出来なかった
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