469: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/06/22(土) 17:03:37.58 ID:rEPY++zDO
それから一時的にさみだれを鎮守府で預かる事になり弥生ささんや叢雲さんが遊んであげている
島風は疲れて眠っているのだと思っているらしい、やはり死というものはよく解ってはいないようだ
「…島風の遺体はあの吹雪さんが運んでいきましたね、となると希望があるかも」
整備士さんというのは人を救う事を目的としているらしい、それこそ善人悪人関係無く、救える状態なら快楽殺人者だろうが殺し屋だろうが助けてきた
しかしそこに何らかの手を加えている事は確実で、端から見れば自分達の都合が良いように作り替えているとも取れる
ともかく、一度は救った島風をこのまま見捨てるとは考え難い
「そういえば五月雨達は無事でしょうか…」
そうだ…複数の鎮守府が傀儡の襲撃を受けた。島風鎮守府もその中に入っていて、おそらくその際に島風にさみだれを託して脱出させたのだろう
【散り散りにはなったようだけどどうやら全員無事なようよ】
中にはかなりの被害が出てしまった鎮守府もあるけれど…と富士さんは憂鬱そうに付け加えた
富士さんが言うには島風鎮守府の面々は全員整備士さんに保護されているのだという
【怪我人は居るけれど全員命に別状は無いわ】
「良かった…」
生前はあんなだったけど今となっては知った人間が死ぬなんていう報せは出来れば聞きたくない、後は島風が生き返れば…
最後の部分は口に出てしまっていたのか、それを聞いた富士さんが複雑な表情を浮かべていたのに私は気付かなかった
900Res/720.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20