468: ◆B54oURI0sg[sage]
2019/06/22(土) 17:01:33.56 ID:rEPY++zDO
>>465から
「島風が…死んだ…」
大和を欠き、建て直しを図る組織が時間稼ぎの為に複数の鎮守府を傀儡に襲わせて数日、司令官の鎮守府も襲撃され、激戦が繰り広げられた
由良さんを始め、高翌練度艦の必死の防衛戦の最中、整備士さんの吹雪が救援に駆け付け奇跡的に死者はゼロ、胸を撫で下ろしていた私は大きな衝撃を受けた
周辺を哨戒していた皐月や吹雪さんが見付けた時、島風は既に息絶えていたらしい、さみだれを庇って背中から攻撃を受けたのか、腹部には大きな穴が空いていた
致命傷を受けて尚、島風はさみだれを洞窟に隠し、そこで力尽きたらしい、さみだれは必死に傷口…冷たくなった島風の身体に空いた穴を押さえて助けを求めていた
「島風…っ!」
私は何とも言えない強い憤りを抑える事で精一杯だった、島風がどれだけ純粋で思いやりが深いかこれまで見てきて知っている
好きな人を取られても、恋敵の子供だとしても守ろうと、自分を犠牲にした
私があんな目にあったそもそもの元凶である島風…だけど…
「島風はいい子だった…いい子すぎて憎みたくても憎めなかった…島風は…」
【朝潮…】
富士さんが私を気遣うような視線を向けてくる
「島風が居なくなってしまったら…私や、私達は、何だったんでしょうか…何の為に…」
結局、その答えが返ってくる事は無かった
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