465: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/06/06(木) 19:08:50.62 ID:uq4PX6yDO
大和の攻撃で巨大なクレーターがいくつも出来る中、信濃さんは下ろしていた槍をついに構える
【どうやら大和の動きを見切ったようね、次で決まるわ】
理性の無い怪物となった大和がこれまでとは比較にならない力を溜めている。こちらも決めるつもりなのだろう
そして――
二人の姿が画面から消えた…と思った次の瞬間
ヒュ――ズドン!!!
「う…わっ…」
凄まじい衝撃で映像が乱れる、爆発のような余波が周囲を完膚無きまでに破壊していく
それが収まった後、二人は抱き合うかのように静止していた
大和の刀は信濃さんの顔を掠めるように突き出されていてその頬からは血が流れている
そして信濃さんの槍は大和の胸を貫き背中側に突き出ていた
漣「決着…ですかね」
「あの大和をかすり傷ひとつで倒すなんて…とんでもない強さですね…」
【いいえ、実際はかなりの紙一重だったわ。あの大和が冷静なままだったら立場は逆だったでしょう】
その槍の力なのか魔となった大和の身体が塵となって土に溶けていくのを信濃さんはじっと見続けている
後に残されたのは主を失い哀しげにも見える一振りの刀だけだった
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