461: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/06/06(木) 18:47:14.14 ID:uq4PX6yDO
ふと、外から何かが聞こえてきた、だんだん近付いて来ている
―ピッピッピッ
ピッピッピッ
ピッピッピッピッピッピッピッ―
漣「笛の音?…何で三三七拍子…」
ピリリリリ〜
ガチャ
『たっだいま〜。皆お揃いだねぇ〜』
Y子さんがホイッスルをくわえたまま妙にご機嫌で帰って来た
「おかえりなさい、ずいぶん遅かったですね」
【…何をしてたのかしらこの子は】
『んー?まあボランティア?』
【嘘でしょ…あんなに無関係を貫いていたくせに】
『お姉ちゃんはあたしを何だと思っているのかなぁ〜』
【ひぃっ…!】
Y子さんが手をデコピンの形にして富士さんに向けるとトラウマを刺激されたのか怯え出す。Y子さんのデコピンは痛いなんてものじゃないのだ。その手の形を見た私までちょっと震えてしまう
『まあ…たまにはね〜。気まぐれだよ気まぐれ。疲れたからちょっと寝るね〜』
ピッピッピー
Y子さんは笛を吹きながら部屋へと引っ込んでしまった。その彼女が立っていた場所に何かが落ちている
「何でしょうこれ…二つに割れたカード?」
【相変わらずあの子は解らないわね…】
困惑する私達。しかしY子さんの様子はまるで一仕事終えたかのような達成感に溢れていたように私には思えたのだった
900Res/720.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20