460: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/06/06(木) 18:44:32.37 ID:uq4PX6yDO
そんな霞と司令官を見た榛名さんが余計な気を回したのか鎮守府から出て行ったりしたが霞の執念が勝ったのか割と早くに見付けられ連れ戻されたりしていた
「何だか独り言で怖い事言っていましたが…もし榛名さんが見付からなかったら危なかった…?」
漣「霞ならやりかねないというね…鎮守府の平和は榛名さんに掛かっているのかもしれません」
「また榛名さんが何かやらかしてもしも霞自身が病んだりしたら…」
話に聞く鎮守府の悲劇の数段恐ろしい事態が訪れ全滅…そんな情景が浮かびそうになり慌てて振り払う私
◇
それから司令官と霞がお風呂で話している。龍驤さんや榛名さんは湯船でダウンしている
「司令官と龍驤さんと朝霜さんでずいぶん激しくしていたようですね…親子という認識がありながら」
漣「まあ本当に血が繋がっていたとしたらさすがにそこまではしないと思いますが…たぶん」
自信無さげに漣さんが言う。実際その辺りの倫理観からは少しばかりずれている鎮守府なので仕方無いのか
そうして話していると霞の口から私の名前が出てドキリとした。肉体なんてもう無いのでこれは心の心臓だ
≪朝潮の事も吹っ切れて良かったわね≫
そうか…
「ようやく…司令官は…やっと…」
漣「朝潮…」
泣きはしない、むしろ嬉しく思う。ほんのちょっとだけ…僅かな寂しさも感じるけれど
もう司令官が私の使っていた部屋で独り、泣きながら私に謝る事は無くなるのだ
【…故人の事を話す時は哀しみだけでは駄目なのよ、むしろ思い出と共に笑って話せるようになって始めて前に進める】
「そう…ですね、私もそっちの方が嬉しいです」
漣「…」
漣さんが黙ってまた何かを考えている。彼女にとってはまだ笑って話せるような段階ではないのだろう…漣さんの時間はあの時点からまだ止まったままなのだ
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