395: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/18(土) 06:07:29.50 ID:ksNFMuDDO
漣「…いきなり飛び出してどうしたんですか?まさかあの早霜まで連れてくるつもりですか?そんな事が出来るくらいなら…」
そこで言葉を切る漣さん。言いたい事は判る。あの小さな深海棲艦の魂の事だろう
実際あれからちょくちょく見に行ったりもしているが彼女の魂は見付かる事はなかった。そもそも来ているかもわからないのだ
もし見付かれば彼女にとってこれ以上無い救いとなるだろうが…
その場合、現世に帰ろうとする意志すら完全に捨て去りここで永遠に過ごすと言い出す可能性は高いように思う
そうしていると突然辺りの空気が変わった
川を渡る死者の群が怯え始める。空から何かが聞こえる。何かが落ちてくる
ああああああああああああああああああああああああああああああ朝霜姉さあああああん嫌あああああああああああああああ!!!
無数の死者にまとわり憑かれた早霜が川へと落下していく
あああああゴボッあああああ嫌ごめんなさい朝霜姉さんごめんなさいあああああ嫌あああああゴボッ助け――
落下した水面からも更に死者の腕が伸び、早霜はあっという間に水底へと引きずり込まれてしまった
連れて来るとか、話すとか、そんな暇すらありはしなかった
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