394: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/18(土) 06:04:58.78 ID:ksNFMuDDO
整備士さんが自分達の安全の為に居場所に関する記憶を消していて…今同じ場所に居るらしい深海提督の居場所も当然記憶が無かった
それでも朝霜さんに会わせてほしいと懇願する早霜に菊月さんは手を触れ、そして――
菊月さんから錆びのようなものが早霜の身体に移り凄まじい速さで侵食していく
「あれが彼女の能力…?」
瞬く間に全身が錆びに覆われ顔半分まで錆びが登っていく。早霜は涙を一筋流し朝霜さんの名前を呼びながら、そして――
「っ!」
『朝ちゃん!?ちょっと待って!漣!朝ちゃん止めて!』
漣「え…え?」
私は部屋を飛び出し三途の川へと向かう。特に何か考えがあった訳でもなかったがとにかく我慢が出来なかった
私は別に早霜と知り合いでもなんでもないし思い入れなんて無い。司令官達にとって敵なら私にとっても敵だ
だけど
朝霜姉さん――
あの最期の姿を見て私はいても立っても居られなくなっていた
川沿いに辿り着いた私は辺りを見回す。相変わらず死者の魂は途切れる事が無い。そうしているうちに漣さんが私に追い付いてきた
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