384: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/09(木) 05:53:08.66 ID:P2dcfLCDO
それから早霜は処置室のような部屋へと運ばれていく。そこにはまるで特徴の無い一人の男性…これが噂の整備士さんなのだろう…と別の深海棲艦と艦娘がスタンバイしていた
「この設備の揃い様は…もしかしてここは深海提督のアジトではなくあの整備士さんの隠れ家だったみたいですね」
整備士さんの側に控える深海棲艦の風貌は駆逐艦吹雪に似ている。整備士さんを司令官と呼ぶ彼女はおそらく秘書艦なのだろう
整備士さんは用途の解らない機械を幾つか用意してこれから早霜に何かをするらしい
そこからは私には何が行われていたのかまったく理解は出来なかった。何かの機械を使い検査をし、その後は…思い出したくない
「あ…頭をひら…うっぷ」
『大丈夫朝ちゃん?はいビニール袋』
あれだけ身体を弄くり回しておいて、今カプセルに入れられている早霜の身体には傷ひとつ残ってはいなかった。技術とかそういうレベルではない、まるで魔法だ
ようやく目覚めた早霜は自らの能力を全て消された事実を告げられショックを隠せないようだった
そしてこれまでのふてぶてしさがまったく消えてしまった早霜は朝霜に会いたいと懇願している
「艦娘の持つ特殊能力を消すとかとんでもないですね…。というかもう別人ですねあれ…」
『能力を手に入れた事で歪んでいたのか、歪んでいたからあんな能力を持てたのか…少なくとも今の早霜が素なんだろうねぇ』
必死に頼むその姿にほだされたのか早霜をカプセルから解放する整備士さん。全裸なのにはまるで無反応。まあさっきまで身体の内部まで見ていたのだから今更なのかも
そして整備士さんの側に控えていたもう一人の艦娘が更に誰かを呼びつけて―――
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