374: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/04(土) 06:35:26.88 ID:TcHKAzrDO
このまま行けばかつての世界の未来のようになってしまうだろうと彼女は言う
『今まであたしの名前を呼ばせなかったのはこの世界であたしの存在を確定させたくなかったから…だけど結局は無駄だったね』
よく解らない事を言う。頭を捻る私にY子さんは
『つまり名も無き兵器ならあたしの因果は影響せず、破壊も容易だった。だけどよりにもよってあたしの名前を付けた事で存在はより強固なものとなってしまった』
数百万の命を奪った存在の因果があの兵器へと集まり始めているのだと
『だけどもう遅い。名前は呼ばれてしまった。存在は確定され、これからもその砲口は何処に向くか解らない』
「そんな…」
『まあそういう訳だから朝ちゃんももうあたしの事を仮名で呼ばなくてもいいよ。せっかくだから呼んでみたら?バリバリはしないから』
「はあ…」
いきなり普段の様子に戻った彼女がそんな事を言ってきた。名前…
「…」
『…』
「…」
『ん…?』
「わ…」
『はいダウト!どういう事!?あたしの名前知らなかったの!?』
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