373: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/05/04(土) 06:33:36.25 ID:TcHKAzrDO
それから少ししてY子さんの言葉は現実のものとなった
大本営は用意していたのだ、次の一手を
Y子さんがいつもとは違う様子で語り出す
『あははっ!組織はやっちゃったねぇ!あの信濃の艤装を強奪したせいであたしにお鉢が回ってきちゃったんだ!』
『とうとう起動してしまった!世界を終わらせる最悪の兵器が!』
映像に映るのは今まで見た事も無いような異様な兵器の姿。その砲口は組織の本拠地があるであろう地域へと向けられているという
そしてあれは言わば生まれたばかりの自分なのだと彼女は言う
「…つまり今ここに居るY子さんは未来から来た?」
『正しくは違う世界の未来から、いや、過去かもしれない。扉が開かれる前の、変わってしまう前の世界の未来から。ねぇ朝ちゃん、ターミネーターって知ってる?』
「ええと…確か暴走したAIが人類を滅ぼす為に過去にロボットを送り込んで人類の希望となる子供を生まれる前に殺そうとする…でしたっけ」
『まあそんな感じだね。人間が自分達の為に創り出した存在に滅ぼされかけている。そんな部分は似ているかな』
彼女はその未来で殺戮兵器として破壊の限りを尽くしたのだという。まさにあの映画のように人類は滅びかけ、艦娘達も敵味方の区別も曖昧に殺し合い、混沌とした世界になってしまっているのだと
『そんな未来を変えようとお姉ちゃんは過去に戻り理想郷の扉を開いた。結果未来は変わったかのように見えた。だけどあたしが生まれお姉ちゃんの妹になっていた。この世界にもあたしが存在する可能性が出来てしまっていた』
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