349: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/25(木) 05:46:53.45 ID:ewPdNPWDO
今日は私の月命日らしい
日進さんが定期的に鎮守府に来るようになってしばらく経つ
私自身は自分の死んだ日などはあまり意識はしないがやはりそれは今生きている者にこそ必要な事なのだろう
「そういえば彼岸に居ないと降ろせないらしいですけど私の時は確か…」
『朝ちゃんがこの狭間に来る前だからねー。あの頃の朝ちゃんの業の重さは相当で、あのままだと地獄に落ちてたから無理矢理引っ張ってきちゃった。重かったよー』
「今は…そうか…もうひとりの私が…」
『うん…だいぶ軽くはなったよ。全部じゃないけど本当に肩代わりして持って行った』
「どうしているんでしょうか…もうひとりの私は…」
『…聞く必要は無いよ。朝ちゃんがしなければいけないのは忘れない事と感謝する事だけ』
Y子さんはきっぱりと言い切った。おそらくは良くない状況なのだろう。だとしても私に出来る事は他には無いと彼女は断じたのだ
『そうそう、悔やんで自分を責めて謝り続けるよりありがとうって言う方が言われた方も気持ちがいいでしょ。それを未だにあの男はねぇ…』
呆れたようにY子さんはモニターに映る司令官の姿を見ている
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