350: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/25(木) 05:48:15.47 ID:ewPdNPWDO
司令官は未だに私の事で自分を責め続けていた
挙げ句の果てに居もしない私の亡霊が夢に出て責めるのだという
「…何だか腹が立ってきました」
『あはは…』
「さっきの言葉がよく解りました。確かに延々謝られ続けると逆にムカつきますね」
私がいつ私に詫び続けろ司令官!とでも言ったのか、冗談じゃない
「司令官…私が死んだのは司令官のせいだと私がいつ言いましたか…私が死んだのは私が弱かったから…!」
「自ら幸せを掴もうとはせずに誰かに幸せにしてもらおうとして、それなのに差し伸べられた手を取る事すらしなかったのは私!」
「自分自身の未来を信じきれなかった私の弱さのせいだった!」
「こんな事になるなら…私は…司令官には出会わず…独りのままで…」
≪バチィン!≫
何かを強く叩く音がモニターからこの部屋にも響き渡る
いつの間にか顔を伏せていた私がそちらを見れば日進さんが司令官に思い切り平手打ちをしていた
それはもう凄い剣幕だった。そして悲しそうだった。まるで私の言葉を代弁するかのように彼女はまくし立てている
そして呆然とする司令官を残し部屋を出ていってしまった。そんな司令官を気遣う龍驤さんと朝霜さん
これも私の罪…その形だ。だけど前を向く為にはそれを悔やんでばかりでは駄目なのだ。いつか司令官にもそれに気付いてほしいと思う
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