296: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/12(金) 07:28:34.38 ID:OcSTB+ZDO
漣「それで…私を助けてどうさせたいんですか…?鎮守府に帰れとでも…?」
やはり疲れたように言う彼女。あの明るかった姿からは想像も出来ない程に陰を背負ってしまっている
「それはいずれは…」
【いいえ、誰も帰れなんて言わない。好きなだけここに居てもらって構わないわ】
私の言葉を遮って富士さんが言う。あの…?
【だけどね…いつか…貴女がまた希望を見出だす事が出来たら…私も嬉しい。やっぱりこれは私のエゴね…】
漣「…」
その富士さんの言葉に何かを考えている漣さんはやがて
漣「…じゃあしばらくはここに居ます。結局何も見付からなかったらその時は…」
そこで言葉を切り彼女は
漣「私の魂を富士…さんにあげます。いつかの時は見逃してもらいましたけど今度はその必要はありませんから」
【…そう】
富士さんは複雑そうな顔をしてそれだけを言って黙り込んでしまった
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