294: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/12(金) 07:24:19.15 ID:OcSTB+ZDO
「だけど貴女が居なくなった事で皆の幸せが遠のいたのは確かですよ」
漣「そんな訳無い…むしろ私は…」
「貴女が居なくなってからの司令官達の様子を今から教えます。貴女にはそれを聞く義務がある」
漣「嫌だ!聞きたくない!何も聞きたくない!」
ちょっと性急に過ぎたかもしれない…今の彼女にはいつか富士さんが言った通り司令官達の話は毒にしかならないのか
漣さんは耳を塞ぎ逃げ出そうと―――
ズン…!
「う…!」
【ちょっと…】
漣「うぁ…あ…!?」
部屋の重力が何倍にもなったかのような圧力。Y子さんが漣さんに向けてプレッシャーをかけている
『ちょっと…落ち着こうか…。ね…?』
漣「あ…ぁ…」
漣さんには初めての彼女の力。先程までのとは違う意味で顔面蒼白になっている
『落ち着いてそこに座ってね。…座れ』
漣「は…はぃ…」
【あんまりやり過ぎると気絶してしまうわよ】
『解ってるって』
怯えきって元居た位置に座る漣さん。葛藤やら悲哀やらが恐怖一色に塗り替えられてしまっている。それが狙いだったのだろうか、彼女の恐怖を刺激して自らを守ろうとさせていた
『話の前にまぁとりあえずはこっち』
Y子さんがリモコンを操作して鎮守府の映像が切り替わる
漣「え…?」
そこには隔離室で拘束されている龍驤さんの姿があった
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