292: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/12(金) 07:20:26.94 ID:OcSTB+ZDO
漣「アンタが…アンタが自殺したせいで漣達がどれだけ…ご主人様がどれだけ…」
再び彼女の言葉が途切れる。赤くなっていた顔がまた青ざめる
彼女は頭の回転が早い。私が言うよりも早く、言うまでもなく、自分も同じ事をしようとしたとすぐに思い至ったようで
漣「ごめんなさい…漣に朝潮を責める資格は無いですね…。つまり漣はもう…」
【貴女はまだ死んではいないわ】
漣「え…?」
【一時的に貴女の魂を私がここに連れて来た。言わば幽体離脱をしている状態よ】
漣「どうして…」
漣さんは完全に勢いを無くし項垂れる。そしてポロポロと水滴が落ちるのが見えた
漣「やっぱり余計な事だ…私はもう疲れた…大好きな人ももう居ない…私は龍驤さんを手にかけようとまでしてしまった…また裏切った…」
やっぱりまだ心の傷は塞がってはいないようで。当然だ、まだつい最近の出来事だったのだから
【ごめんなさい漣…。貴女を助けたのは私のエゴよ…。だけどね…自ら可能性を捨てて欲しくは無かったの…】
900Res/720.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20