289: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/12(金) 07:16:30.69 ID:OcSTB+ZDO
【…ところで、その破片が散らばっているのは何】
『何でも無いよ〜』
Y子さんは自分が握り潰した湯呑みの破片を片付けている。富士さんが馬鹿にされて怒っていたのは本人に言ってあげたら喜んでくれるだろうか、私がそんな事を考えていると
『ね…?朝ちゃん?』
「はい、何でもありません」
よし、これはお墓まで持っていこう。この場合私は私のお墓に王様の耳はロバの耳をすればいいのだろうか
――と
がたん
「朝…潮…?」
襖に何かがぶつかる音と私の名前を呼ぶ声が聞こえた。それは私にとって懐かしい声のひとつであり直に聞くのは本当に久しぶりなものだった
私は振り返る
いつ目覚めるとも知れなかった初期艦さん…漣が私の姿に目を見開いていた
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