272: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/08(月) 06:17:34.19 ID:YeTediuDO
≪提督が朝潮の部屋で泣いているのは知っている≫
初期艦さんの声で彼女とは違うイントネーションでそう話す重巡棲姫さん
ここからいつも司令官達を見ている私ももちろんそれを何度も見ていた。その度に私は申し訳なくて…
「…ごめんなさい…司令官…ごめんなさい…」
司令官は悪くないとここで叫んでもその声は決して届く事は無い。だけど目を反らす訳にはいかない
どれだけここで謝っても、後悔してももう遅い、これが私のした事の結果だ
残された人達に傷を残し今も苦しめている。いっそ私の事など忘れてくれたらならどんなにいいか
おそらくは仮に私の声が届いたとしても彼は自分を責め続けるのだろう
そしてそれは司令官だけでは無く鎮守府の皆にも言える事で…
たまに彼女達の会話の中に未だに私の名前が出る事がある。そして大抵は私を救えなかった事への悔恨の言葉に繋がる
本当に…ここの人達は…私は届かないと知りつつも同じように謝る事しか出来なかった
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