273: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/08(月) 06:18:57.92 ID:YeTediuDO
司令官達が部屋の掃除を再開し始めて少ししてから二人は何かを見付けた
それは初期艦さんが密かに用意していた二つの指輪。これは単なるペアリングではなく婚約指輪か。彼女はそこまで本気で…
それを見て涙を流す重巡棲姫さん。司令官も気を使って一声掛けて部屋を出て行くが何処かその声が詰まっているように聞こえた。
何となく私は振り返り少しだけ開けた襖から眠る初期艦さんを見る
「あ…」
確かに眠っているしこちらの声や音も聞こえているかは解らない。だけど眠る彼女の目からは映像と同じように涙が流れていた
いつか彼女が目覚めた時、私は何と声を掛ければいいのだろう。生きる希望を再び見出だしてくれたら…私と同じ後悔を出来ればしてほしくは無いと思う
「ああして貴女の為に泣いてくれている人がまだ居ますよ…」
私はそう彼女に声を掛けてみる。果たしてその耳に、心に届いたか、涙を流しながらただ静かに眠り続けるのだった
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