270: ◆B54oURI0sg[sage saga]
2019/04/08(月) 06:13:51.96 ID:YeTediuDO
『おかえり』
言葉少なく迎えるY子さん。何処と無く空気が重い
「…お茶でも淹れますね」
【お願いするわ】
そうして準備をしながら私は富士さんに聞いてみる
「こう言っては何ですけどこれで二回目ですね。富士さんが艦娘を助けるの。一度目は初期艦さんを見逃した時」
そう言った私の言葉を聞いたY子さんがにんまりとした顔になる
『二回じゃ済まないんだなぁこれが』
【な…何よ】
富士さんがこれはまずいという顔になる。私は聞いてはいけない事を聞いたのだろうか
『あの鎮守府だけじゃなくて色んな所で結構お姉ちゃんは艦娘を助けてるんだよ〜』
【べ…別にいいじゃない、単なる気まぐれよ】
『お姉ちゃんの計画が進まない理由解った?朝ちゃん』
「何となく…解ります」
『魂連れて行く時も対話して相手の同意を得てからだし、そうでない場合もなるべく死にそうな子を選んでだし』
問答無用な時はその相手が救いようの無いクズの場合だけだしとY子さんぺらぺら
『良さそうな魂見付けたら問答無用で即刈り取るとかしてたらとっくに達成されてたと思うけどね〜。選り好みしすぎなんだよお姉ちゃんは』
【そんな事したら可哀想じゃない!】
『…ね?』
ハッとして俯く富士さん。耳が赤い。ちょっと待って何…かわいいこの人
まあそう言うY子さんも私をここに連れて来たり何だかんだ助けてくれているので似た者姉妹なのかもしれないとお茶を注ぎながら思う私
しかし怒ると富士さんよりも怖いので口には出さない私
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