25:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/06(火) 18:55:22.52 ID:WiC6eSNG0
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「お茶です。どうぞ。」
「ありがとう。いただくわ。」
私は菊月に不審艦として応接室まで連れていかれた。
目の前には私を睨む菊月、ソファで寝転んで雑誌か何かを読んでいる望月がいる。
「……望月。」
「ん。呼んだ?」
「その、体は大丈夫?」
「実はさっきまで遠征に行っててさー。あぁー、しんど。マッサージでもしてくれるの?」
「そう、ね。やらせてもらえるかしら?」
「おい、望月。こいつは所属場所が怪しく、私達の鎮守府の倉庫に忍び込んでいたやつだぞ。何をされるか……」
「菊月、客人に失礼過ぎ!もっちもほら、何させようとしているの!」
「してくれるって言ってるんだから良いじゃん。……あーそこそこ。凝ってんだよねー。」
深海棲艦化していない。普通の『望月』だ。なら私の知っている望月とは違う。違う『望月』だ。
なのに私の感覚はこの望月が私の知っている望月だと訴えてくる。
「菊月、謝って!謝らないとまた実験するよ!」
「うげっ!菊月、早く謝れって!」
「はぁ……。確かに失礼だった。悪かった。」
「別に気にしてないから……。ねぇ、菊月。左手で握手してもらえる?」
「なぜ左手?まぁ構わないが…………んっ。」
菊月の手を取る。
千代田と演習した後、一緒にお風呂に入って菊月を応援した。その時に握手したのと同じ感覚。
……あぁ、平和な世界ってそういうことなのねぇ〜。
すると応接室の扉が開かれ、軍服を着た男性が入室してきた。
「司令官。どうでしたか?」
「彼女、荒潮の言っていた鎮守府についてもう一度調べてみたが何も出てこなかった。A提督って人もいなかったよ。それで、もし良かったら……」
「ん〜?A?」
望月が雑誌をパラパラめくっている。覗いてみる。どうやら望月が読んでいたのはファッション雑誌らしい。そしてあるページを開いてテーブルの上に置いた。
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