24:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/06(火) 18:47:40.12 ID:WiC6eSNG0
「………………んっ。ここは?」
寒い。暗い。何があったんだっけ。そうだ。扉を開いたら光と風の奔流を受けて……。
「皆!」
返ってくる私の声が無情に突き刺さるだけ。
「菊月!」
そう叫ぶと、錆びついた扉を開ける音と太陽の光が私に飛び込んできた。
「私の名前を呼んだか?」
菊月だ。
私は寒さと喜びで体を震わせながらも菊月の所まで走った。
その姿を見るまでは。
「えっ……。」
右腕がある。右目もある。髪も赤色に変色していない。
いや、扉を開けて平和な世界になったから治ったのね。
そんな私の希望は
「誰だ?貴様。」
容易く打ち砕かれた。
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