26:名無しNIPPER[sage saga]
2018/11/06(火) 18:58:20.95 ID:WiC6eSNG0
「Aってこの男性モデル?」
そうよねぇ。平和な世界なら提督になってないわよねぇ。なら、こう言うしかないじゃない。
「違う人だわ〜。」
「そうだよねー。」
「……で?司令官は続けて何を言おうとしたんだ?」
「あぁ。荒潮さえ良ければドロップ艦として着任しないか?」
「超低確率のドロップ艦としてですか?」
「超低確率?」
「はい。ドロップ艦は超低確率で……もしかして知りませんでした?」
「あたしだって知ってるよー。」
「誰にでも知っていること知らないことがあるだろう。比べることじゃない。」
この世界だとドロップ艦は希少なのねぇ。
そうだ。
「ねぇ、欠損艦っていないのかしら?」
4人とも目を丸くして私を見てくる。
あら〜、聞いたらまずかったかしらぁ。
そう思っていると三日月が口を開いた。
「欠損艦なんていませんよ。艤装展開中なら大きな怪我もしないんですから。怪我をしてもかすり傷程度です。」
「欠損って深海棲艦に腕とか食べられちゃうわけ?そんな戦いやってらんねー。」
「そんな仕様だったら負け戦になるな。艦娘が最初から今の仕様で本当に良かった。」
「艤装を展開しなければ欠損は起こるだろう。だが今のところそういった話も聞かないな。何か気になることがあるのかな?」
「いいえ、混乱させてごめんなさいねぇ。」
私達が存在するってことは深海棲艦がいる。そして戦いもある。
けれど私達の世界みたいな被害は出ないのねぇ。
なら皆は私達の世界の事を思い出さない方が良いわねぇ。
いえ、菊月も望月も欠損や深海棲艦化が起こっていない。艦娘の常識さえ変わっている。
だとすればこの世界は艦娘誕生から変わっていると考えるのが妥当ねぇ。
だから知らない方が良いっていうのが正しいかしらぁ?
私達の世界で起こった悲しい出来事は私の中だけに閉まっておきましょう。
……でも楽しいこともあったわねぇ。
「うーわぁ、司令官泣かせた。泣かせるのは三日月だけにしときなよ。この前の出張の時に私も一緒に行きたかったって泣いてたんだから。はいハンカチ。」
「え?」
あらやだ大変。泣いちゃった。
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