110:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 16:00:32.27 ID:xYguyNQm0
「まあ、戻ったらうちの部員に聞いてみてメールするわ。最悪あのホテル、龍門渕さんもいるから詳しく聞けそうだし」
「あんまり高いのは無しにしてもらえると助かるぞ、お互いの財布のためにもなー」
紹介というのは一緒に行くのも含まれていたみたいだ。それだけ言い残し蒲原さんが部屋を離れ、モモちゃんがゆみの座っている二人がけのソファにつく。
あのおおらかな性格は見習うところもあるのかもしれないが、はたして清澄が明日帰ることを把握しているのか気にかかるところではある。
「……さあ、ゆみ。パソコン使えそう?」
「現状30から40分ほどは持つといったところだな。それだけあれば充分かもしれないが、その前に」
ゆみが椅子から身を前にのりだし、両の手を組んで言う。
「まずは久の考えを聞いておきたい」
「わたし?」
「それはそうだ。麻雀なんていう向こうの土俵で賭けを挑むくらいだからな、なにか策があってのことなんだろう?」
思わずすっとんきょうな声を出してしまったが別になにも策がないわけじゃなく、ただちょっと意表を突かれただけだ。考えというか、纏めるまでには至っていないおよそのアイディアなら三つある。
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