109:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 15:58:41.63 ID:xYguyNQm0
「うーん。でも、場所を借りておいてこう言うのもなんだけど蒲原さん、今回はちょっと外してもらえないかしら」
「……残念、ホントにダメなのか」
後輩に言われてもどこ吹く風という態度だった蒲原さんだが、今度はガックリと肩を落としてみせる。
「ごめんなさい、ちょっとデリケートな問題でね」
「なんてなー、ワハハ。言ってみただけだよ。ゆみちんを外に呼びだしたくらいだし、そうかもとは思ってたぞ」
そう言って、一人分のコップとお盆を持っていく。
「じゃあ私はお暇するので、後は若い人たちでごゆっくりとなー」
「悪いわね、そのうちなにかお礼するわ」
「そんなの気にしてないからいいよ」
「そちらがしなくても私が気になるもの」
「ワハハ、難儀な性格だなぁ。じゃあ東京の美味しいお店紹介とかでいいや。清澄のほうが数日早くこっちに来てる分知ってそうだし」
「そんなのでいいの?」
東京のお店ね。確かにいろいろ行ってはいる。初日は東京についてそのまま外食だったし、二日目は私はホテルで試合の対策してたけど優希が風越や龍門渕の人たちとメキシコ料理屋に行ったとか言ってたっけ。それ以降もあんな店やこんな店に……ほら……。行ってないや、私はほとんどホテルにいてビュッフェか弁当食べてたんだ。
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