108:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 15:57:54.68 ID:xYguyNQm0
そして内心でつっこむ私に代わり、というわけではないけどリアクションが声に表に出てしまったモモちゃんが言うことを言う。
「蒲原先輩も参加っすか?」
「なんだか面白そうだからな」
「加治木先輩からなんの話をするかは……」
「私はなにも言ってない」
「なにも聞いてないぞー」
「……そうっすか」
再度、モモちゃんがドアノブに手をかける。
「どうぞ蒲原先輩、お引き取りくださいっす」
「えぇ、ダメかー? 減るもんじゃないだろ」
「ダメっす。秘密っす。蒲原先輩に話したら減るどころかむしろこの件を知ってる人が増えちゃいそうですし」
「ワハハー、辛辣だなぁ。私そんなに口軽いイメージなのか」
「蒲原はその辺しっかりしてるよ」
コードを繋ぎ終えて、ソファに腰掛けたゆみがフォローを入れる。モモちゃんに向けてというよりはたぶん、普段蒲原さんと会わない私に先入観を与えないためだろう。とりわけ今回のことを決めるのは蒲原さんでもモモちゃんでもなく私になるということもあるんでしょう。
ゆみが言うなら間違いないと思う、けれど。
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