107:名無しNIPPER[sage saga]
2018/08/10(金) 15:56:05.07 ID:xYguyNQm0
気づけなかった、足音でもしたんだろうか。こちら側から開けられたドアの向こうには確かにゆみともう一人、この家の主の孫にして使用を承諾してくれた人物、蒲原智美が立っていた。
「ワハハー、ナイスモモ。ちょうど両手がふさがってたんだ」
「あ、お茶持ってきてくれたんすね。ありがとうございます」
「すまない久、遅くなった。PCのバッテリー残量が少なくてな、充電のコードを探してたんだ」
「お気遣いなく、待ってる間にいい話も聞けたしね」
「ならよかった」
ゆみがテレビの後ろに手を伸ばし、コンセントとPCを繋ぐ。たぶんあれに宮永照の牌譜が入っていて、準備ができ次第本題に入ることになるんでしょうね。
なんていう思考は、すぐに崩されることとなる。
「ワハハー、じゃあ始めるかー」
「えっ」
蒲原さんが始めるんかい。思わず心の中でツッコミをいれて、すぐにちょっとずれてるなと思い直す。この場合は蒲原さんも加わるのか、かな。
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