ダクネス「せ、せめて、胸を揉むとか……」カズマ「おかまいなく」
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名無しNIPPER
[sage saga]
2018/07/25(水) 21:35:31.14 ID:HfQ+yNW40
ダクネス「そろそろ、2人が帰ってくるな」
爆発音が聞こえてから、30分程が経過した。
今頃、爆裂魔法を放ち、消耗して動けなくなっためぐみんをアクアがおんぶして、屋敷を目指して歩いているだろう。夢の時間は終わりだ。
ダクネス「ほら、カズマ。いい加減に起きろ」
名残惜しいが、2人に目撃されたら大変だ。
カズマを起こさないと、めぐみんに叱られる。
しかし、なかなか起きる気配がなく、困った。
あまり乱暴なことはしたくないが、仕方ない。
意を決して、大声で呼びかける、その直前に。
カズマ「……母さん」
ダクネス「だ、誰が母さんだっ!?」
おかしな寝言についムキになってしまった。
私は母親と間違われるような年齢ではない。
本当に失礼な奴だと憤慨してから、ふと思う。
そう言えば、こいつの故郷は遠く離れている。
こっちに来てから、一度も帰った様子はない。
そう考えると、先程の寝言にも納得がいった。
カズマは怒鳴られたというのにまだ寝ている。
その寝顔は、私の母性を刺激するものだった。
ダクネス「はあ……今日だけは特別、だからな」
ため息をひとつ吐いて、頭を撫でてやる。
カズマにはこれまで散々世話になっていた。
特に、私の結婚騒動の際は、苦労をかけた。
だから今だけは母親の代わりを務めてやろう。
ダクネス「とはいえ、息子とは思えないが」
苦笑しつつも、起こすことは諦めた。
なに、どうにでもなるさと、楽観してみる。
なんとなく、鼻歌を口ずさんでみたりして。
そこで自分の機嫌が良いことを、自覚した。
不意に、結婚騒動の懐かしい記憶が蘇る。
彼に半ば攫われる形で婚姻をご破算にされた。
思えば、あの時に私は自らの恋心に気づいた。
ダクネス「必ず責任は取って貰うからな」
この行き場のない恋心を、彼はどうするのか。
それを想像すると、気分が高揚した。
早く気持ちを伝えられる日を夢見ながら。
私は鼻歌を口ずさみ、思い人の髪を撫でた。
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