ダクネス「せ、せめて、胸を揉むとか……」カズマ「おかまいなく」
1- 20
6:名無しNIPPER[sage saga]
2018/07/25(水) 21:25:42.97 ID:HfQ+yNW40
すっかり熟睡しているカズマの髪を撫でる。
直毛の黒髪は、少々ごわついていた。
たまには櫛のひとつでも入れたらいいのに。
とは思うが、こいつはこれでいいのだろう。

なにせ彼は冒険者だ。身なりなど頓着しない。
聞けば、どこか遠い地からやってきたという。
目的は、嘘か真かはわからないが、魔王討伐。
まるで、英雄譚の勇者のようなプロフィール。

とはいえ、彼は弱かった。とても弱い。
職業はそのまま冒険者であり、最弱職。
武器や装備はどれも貧相で量産品である。
特別な魔法が扱えるわけでもなく、ステータスも貧弱で、おまけに容姿も至って普通だった。
これでは魔王討伐など、夢のまた夢だろう。

それでも、何故か魔王軍の幹部を数々倒した。

最弱職の冒険者でありながら。
自らの出来る範囲で知恵をこらし。
真っ当とはとても言えぬ手段で勝利した。

時には目も当てられないような戦法も使う。
その様は、とても英雄とは呼べない、無様。
それでも私の目には輝いて映ったのが事実。

ダクネス「本当にお前は、おかしな男だよ」

そんな男に惚れた私も充分おかしな女だろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
28Res/27.85 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice